展示会のお知らせ  『-磁器-3人展』

宇都宮ギャラリーシエール『-磁器-3人展』
 例年より遅い梅雨入りとなりましたが、雨はあまり降らずに蒸し暑くて鬱陶しい天候が続いてます。この原稿を書いている今日も35度にも迫る気温になってます。気候変動厳しきおり、みなさまにおかれましてはいかがお過ごしでしょうか。

 さて、ここ数年の恒例の企画展になりましたが、宇都宮の「ギャラリーシエール」で企画展『-磁器-3人展』が開催されます。出展作家は小貫善二さん、ヘスアルド・ブラボさん、私の3人です。

 私は、昨年末にとある公募展で入賞した大つぼの組み作品を展示する予定です。それ以外に竹工芸とコラボした花器やランプシェードの新作などを出品する予定です。青白磁の作品も出品いたしますので、暑い時期の展示会となりますが少しでも涼をお感じいただけたら幸いです。

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-磁器-3人展
(小貫善二、ヘスアルド・F・ブラボ、我妻淳)
7/13(土)〜7/21(月) ※7/17(水)休廊
10:30〜17:30

ギャラリーシエール
〒329-1105
宇都宮市中岡本町4065
Tel 028-671-8210
宇都宮ギャラリーシエール『-磁器-3人展』裏面

心房細動のその後のその後のその後…これで最後か!?

桑原大志著 発作ゼロ・再発ゼロをめざす「心房細動」治療
私のバイブルです
 先日、心房細動カテーテルアブレーション術後の年1回の定期検診に都内のクリニックに行ってきました。結果、予後良好とのことで、定期検診はこれをもって最後との診断を主治医の先生からいただきました。術後まる7年が経過しましたが、あらためて洞調律を保った心臓の鼓動のありがたみを実感した次第です。

 8年前に心房細動と診断されてから病気について調べ、根治を目指しアブレーション手術を受ける決心をしてから受け入れてもらう病院を探したことが昨日のことのように思い出されます。ネットでアブレーション手術で著名な医師を調べ、同じ病気で手術を受けた人にメールを送りアドバイスを受け、背中を押してもらったことも相談相手がいなかった自分には非常に助かりました。

 術後の3年間には、3回くらい発作性の再発があり、オムロンの携帯型心電計が役に立ちました。異常を感じて心電計でデータをとり、都内のクリニックにネットでそのデータを送って診断してもらうことも数回ありました。そのいづれも、電車を乗り継いでバスで粕谷のクリニックが近づくにつれ治ってしまうという不思議な体験もしました。当時はアップルウォッチがまだ一般的ではなかったけど、今は四六時中身につけて正確なデータがとれるのでしょうね。神経質なヒトは、四六時中データが気になってしかたがないでしょうが…。ちなみに私はアップルウォッチ持ってません。

 以前のブログでも書きましたが、心房細動は“ノミ”と“呑み”との因果関係がかなりあると思います。“ノミ”はノミの心臓で、神経質で気にしすぎる性格のヒト。“呑み”はその通りの意味で酒を好んで飲むヒト。私はこのふたつが見事に当てはまります。発作性で心房細動が再発した頃は、再発を恐れるあまりかなり神経質になっていたように記憶してます。そして前述したように、バスでクリニックが近づくにつれ治ってしまうなど精神的な部分がかなり作用したように感じます。過度な酒が心臓に良くないことは周知の事実です。しかし、酒呑みにとってはこれを改善するのが難しい。正直、術後半年が経ってからはまた元のように呑んでしまってました。ようやく最近になって加齢のせいもあるかもしれませんが、飲酒量をコントロールできるようになってきました。

 ともあれ、ひとまず完治ということはうれしいことです。ただ、定期的に上京する機会が失われたことは若干の寂しさも感じます。術後5年間は半年に1回の割合の定期検診で上京して、展覧会に行ったり友人知人に会ったりする良い機会となってました。ただ、ホルター心電計と電極を体に装着した状態なので暑い時期は大変でしたが…。

 今後心房細動を発症したら再発ではなくなります。あらたに心房細動を発症しないように、生活習慣などをこれからも気をつけていこうと思ってます。画像は私の主治医の著書です。全てがここから始まりました。今ではお忙しい身になられて、先生以外に数名の専門医がいるクリニックになりましたが、最後まで先生に診ていただくことができました。感謝です。

 心房細動に関する記事はこれが最後になるかと思いますが、この記事が心房細動で検索されここに辿り着いた方のお役立てに少しでもなったら幸いです。

ありがとうございました 〜2024益子春の陶器市〜

4月27日から5月6日までの10日間開催された益子春の陶器市が無事終了しました。ほぼ晴天の気候で、30度近くの真夏日の日もありました。会期中にたくさんの方にいらしていただきました。どうもありがとうございました。
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 お客様と対面で接することができる陶器市。新作の釉薬や新しい形の器に対する一般の方の率直な反応は、展示会などとはまた違ったいろいろな気づきを得られる貴重な機会でもあります。今回もいろいろな声をいただくことができ、今後の制作活動にフィードバックできたらと思ってます。

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 次回の秋の益子陶器市は11月2日(土)~11月5日(火)です。また皆さまとお会いできることをたのしみにしてます!

益子春の陶器市2024

画像は陶器市2023秋
画像は陶器市2023秋
 今年も益子陶器市に出店します。期間は4/27-5/6の10日間。場所はいつもと同じ「見目陶苑KENMOKUテント土空間」。
 
 新作やお買い得品などたくさん取り揃える予定です。きっと新緑のさわやかな季節になることでしょう。みなさまのお越しをお待ちしております!

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益子春の陶器市
4/27(土)-5/6(月・祝)
我妻淳・出店場所
見目陶苑KENMOKUテント土空間
Googleマップ

益子観光協会陶器市特設サイト
https://toukiichi.mashiko-db.net

龍神講2024

 私の住む家の裏に龍神山という標高およそ500メートルの山がある。以前は、毎年4月の初めに田畑を潤す水の供給源のこの山に、集落のその年の輪番の家々がお参りする講があった。(過去記事ご参照ください。クリックで過去記事に!

 龍神山への登山ルートの最短の登山口が私の家のすぐ近くのため、20年前に移住してから毎年、参詣登山に相伴にあずかっていた。しかし高齢化などの理由でその伝統も途絶えて数年。習慣になってしまったので、単独で毎年4月のアタマに参詣登山を続けてきた。
ショウジョウバカマ

 思えば昨年は参詣登山をしておらず、これも加齢による失念かとか反省しきり。2年ぶりの参詣、家内安全を第一に身内や家主の健康を願掛けさせていただいた次第。登坂途上に群生するショウジョウバカマは、毎回もったいないような気分で独占鑑賞させていただいている。

初詣2024

 鷲子山上神社(とりのこさんしょうじんじゃ)に初詣に行ってきました。この神社は境内に栃木と茨城の県境があり社務所もふたつある珍しい神社です。長い石段の先の本殿で参拝したあと、本殿横に鎮座する千年杉にも手をあわせます。センスのない私でも生命力に満ち溢れたパワーを感じその霊気を毎年浴びさせていただいてます。

 本殿のある山頂からおりて少し歩いた先にある本宮神社は、金運上昇のパワースポットとして近年大にぎわいです。大きな金色のフクロウ像が鳥居の上で出迎えてくれます。そのうち良いことがあるかもと参拝を続けはや20年、今年こそは…。

鷲子山神社

 新年早々たて続けに心が痛む大きな出来事がありました。年内にこれ以上の災害が起きないことと世界の平和を祈念してきたことは言うまでもありません。いちにちでも早く日常の生活が取り戻せますように。

2024年 謹賀新年

我妻淳 ima展出品組鉢
あけましておめでとうございます
本年が皆さまにとってすばらしい一年になりますように
心よりお祈り申し上げます

2004年に現在地に窯をかまえ陶芸家を名乗るようになり20年が経ちました。必ずしも思い描いたような未来予想図にはなっておりませんが、今後も愚直に作陶に励んでいきたいと思ってます

本年もどうぞよろしくお願い致します



令和六年元旦


追記
元旦の能登地震、正月二日目の航空機事故と立て続けに衝撃的な出来事が続きました。被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。

49th ima展ありがとうございました

 上野の東京都美術館で開催された国際現代美術家協会「49th ima展」にお越しいただいた皆さま、どうもありがとうございました。

 11月26日〜12月2日の会期中、上野公園の紅葉も徐々に変化して色づく素敵なシーズンと重なる幸運にも恵まれました。

  期間中、友人と美術館お隣の芸大の学食に食事に行って、同校の擬似OB気分を味わう愉快なひと時も過ごせました。
 最終日には高校の同級生4人が集まってくれて、久々に再開し旧交をあたためることもできました。

高校同級生と久々の再会 我妻淳
 初めての公募展での受賞の喜びもさることながら、私を気にかけてくれている友人、知人に恵まれた喜びを噛みしめる貴重なひと時にもなりました。

 どうもありがとうございました!

国際現代美術家協会ima展

我妻淳 ima展出品組鉢 先日、上野の東京都美術館に搬入した作品が、国際現代美術家協会ima展で優秀賞いただきました。初めての公募展応募での受賞、感慨無量です。

 作品は大鉢の3点組みで出品しました。

 縄文時代の火焔土器にインスパイアを受け、伝統的な装飾技法である輪花をデフォルメして口辺に配しました。側面には、以前から食器などの作品にも使っている一定パターンのしのぎ紋様を施してます。
 磁器土本来の美しさも併せて表現できればと思い、無施釉で焼き上げました。究極の艶消しのテクスチャーが広い展示会場の照明で、どのように見えるのか今から楽しみです。

 作品のタイトルは、祭祀に使用するうつわの“祭器”と、コロナ禍からの“再起”のふたつの意味をかけて『SAIKI2023』としました。

 国立西洋美術館や国立科学博物館、東京国立博物館などでは魅力的な企画展が開催され、上野恩賜公園の紅葉も始まった頃でしょう。お散歩がてらお出かけください。

 下の画像のモバイルチケットをスマホにダウンロードしてima展の入り口で提示すれば無料で入場できます。

imamobticket

国際現代美術家協会
49th ima展

11月26日(日)〜12月2日(土)
東京都美術館  2階・第3、4展示室(上野公園内)
午前9時30分〜午後5時30分(入場は午後5時まで)
最終日は午後2時終了(入場は午後1時まで)

上野まで行ってきました

 先日、ある公募展に作品を搬入するために上野の東京都美術館に行ってきた。
 公募展へ作品を出品するのは初めてで、もちろん美術館の搬入口から作品を運び入れることも初の体験だった。搬入専用口の駐車場に車を停め、地下3階にある搬入専用スペースへエレベーターにて降下。

 地下3階に着いてエレベーターを降りるとそこには巨大な空間が広がっていてビックリ。目指す公募展主催団体の受付が見当たらず、心細さを感じながら作品を載せた台車を押しながら奥に進んでいくと人の気配とともに主催団体の受付がありホット一息。
 受付を済ませ、応募する作品ジャンルの運び入れスペースへ。ご担当の作家の先生にご挨拶ののち、展示台のサイズを美術館付きの美術業者さんに依頼して作品を仮置きして終了。その後、入選した場合はこの地下3階の搬入スペースから地上2階の展示スペースに運び込まれ晴れて展示されるらしい。

 ひと仕事を終え外に出るとちょうど昼時。車をそのまま停めさせてもらって秋晴れの良い気候のもと多くの来場者で賑わう上野公園へ。西洋美術館を横目に見て上野公園口に着いたら、改札からそのまま遊歩道になっていて驚いた。以前は改札を出たら信号待ちして道路を渡っていたような…。国立東京博物館が好きでよく来ていたけど、前回来たのはいつだったかなぁ、などと思いつつ連絡通路を渡って上野駅昭和通り口方面へ。
 
 飲み屋街を覗きながらつらつら歩いているとカレーの芳醇な香りが…。匂いに誘われるように昭和通り沿いを進むと一軒のとんかつ屋さんがあり、入り口に置いてあるランチメニューの看板に“かつカレー”が。暖簾の先の引き戸から中は見えず、引き戸を少し開けて中を覗くと快活なお店の女性に声を掛けられカウンターテーブルに着席。

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 店内を見渡すと夜は酒も提供する店のようで、少し油と煙に燻されたつまみ類のメニューがたくさん貼ってある。そして、ほぼ満席の客層は背広を着たサラリーマン。その中で浮いた格好の私だったが都内独特の無関心さが心地よい。

 その日の定食メニューは生姜焼き定食、トンカツ定食、かつカレーの3種類。迷わずカツカレーを注文する。その後カツカレーが到着。カツカレー本体以外にサラダと味噌汁、冷奴が付いている。ライスの盛り具合は大盛りレベル。これで千円なり。トンカツはもちろんのこと、こだわりを感じさせるカレーが美味しかった。私の鼻センサーに間違いはなかったと満足のひと皿だった。

 驚いたのは、私でも入ることを躊躇する店構えだったにもかかわらず、食事中インバウンドの外国人グループが入店してきたこと。片言の日本語で全員がトンカツ定食を注文していた。きっとSNSかなんかで日本の地元民が行くような飲食店が口コミで広がっているのだろう。恐るべしSNS。

陶磁制作 我妻淳 オフィシャルウェブサイト