エンジェル出現!?

 ここ数日、過ごしやすい気温の日が続いて暑さでグダグダだった体調もリセットされた。家の外では炎天下の刺すような陽射しもおさまり、山の樹々もホッと一息ついて曇天のもといつもよりあおあおと茂って見えた。
 家の近くの貯水池の向こう側に杉林があって、その林の手前にてっぺんまで種類はわからないがツタのような草が絡み付いた木がある。以前からその存在は知っていたが今朝、雨が止んだ時になにげなく眺めていたらなんだか人物の座像のかたちに見えてきた。品よく脚をそろえ、両方の手をひざの上にのせてイスに腰掛けているかのように、しかも背中に羽がある…。これは何かの啓示か、はたまた我が身が救いを求めて出現した偶像の幻視か。いずれにせよ堕天使でないことを祈っておこう。

ミハシカフェ

 お盆で宇都宮の実家に帰省したおりに『ミハシカフェ』にお邪魔した。たまにはナイフとフォークを使った食事をしないと料理の食し方も忘れてしまう。とゆーわけで今回はウィークエンドランチメニューの「サワラのポワレ」をオーダー。まずは塩の効いたオリーブオイルがたっぷり入った器とともにフランスパンが登場。パンを指でちぎってオリーブオイルに浸して食す、という普段の暮らしではまずしない行為をするだけで指先から脳味噌にかけて快い刺激がはしる。前菜はホタテとお豆(聞いたけどお豆の種類を失念!)のマリネのサラダ。うまい。一口で食べられるホタテもナイフの使い方を忘れぬよう切り分けて食す。うまい。次に登場したのは同カフェで人気の温野菜。野菜が苦手でもさらりと食べられてしまう。ナイフを使うのも忘れ豪快にフォークでひとつずつ突き刺して食す。うまい。リム皿の底にたまった野菜の旨味が凝縮されたスープも周囲を気にせず皿に口をつけてすする。うまい。お次はメインのサワラのポワレ。素材の良さと絶妙な味付けで皮も含め美味しかったぁ。むしゃぶりつき食した後は底に残ったソースをフランスパンでからめとって食べる。うまい。食後のデザート(写真とり忘れ!)ととともに〆はいつものエスプレッソ、ストレートで。美味。



 ミハシカフェのオーナーシェフは高校の同級生。数年前の個展のおりに20数年ぶりに再会した。高校時代、学ランに足もとはローファー(私は3年間コンバースのバッシュ)、髪はアイビーカットで3年間とおした彼の愛読誌は、我々が「ホットドックプレス」だったのに対し「メンズクラブ」だった。やがてアパレル業界に進み、その後料理の世界に転身した。久しぶりに会ってはじめてそのような経緯を聞いたがまったく違和感を感じなかった。かたくなに、少し頑固に自らの美的価値観を貫き通していた彼の姿を思い出すと、アパレルから料理へとジャンルは変わってもその芯に少しものぶれも感じない。広義で同じモノづくりをする身としてもシンパシーを感じている。
 リーズナブルに質の高い食事ができるミハシカフェ。“うまい”しか表現ができないほど野暮な私だが、複数のグルメ系ブロガーが彼のお店のことを記事にしている。ご興味をお持ちになった方はぜひ検索を! 


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残暑

残暑見舞い申し上げます。
 “暦のうえでは”とはわかっていても、これからが夏本番みたいな感覚なのでなんとも違和感を感じてしまう。でも、年末に“明けましておめでとう”と書く年賀状に比べればまだましだ。
 庭では季節外れの白山吹が一輪咲いていた。せき立てられるように移り変わる季節に孤独な抵抗をしているかのように…。“少し立ち止まってみようよ”という声が聞こえてきそうだ。でも白山吹さん、ご心配なく。私はいつも立ち止まってばかりですから(笑)。

今ごろ紫陽花が満開

 7月中旬くらいまでの猛暑ですっかり咲く気をなくしていた紫陽花が今さらながら満開ちかく開花した。明日からはもう8月だというのに…。居候のゴンは日に何度もアクビをしている。それを見せつけられてこっちまでたまに昼寝をするようになってしまった…。
 しかし彼は日に何度アクビをしているのだろう。たまにかまってあげてるときにもかならず数回するから、日に50回以上はしてるのではなかろうか。たまに全身を突っ張らせたノビもしている。人間のように眠くても眠れない状況でしているわけでもなさそうなので一種のストレッチなのだろうか。顔面の。

山あげ祭

 週末、となりの那須烏山市の『山あげ祭』に行ってきた。那須烏山市在住の知人に誘われ馬頭の知人ご夫妻のクルマに同乗して、である。ということはお酒が飲めるということだ。田舎暮らしでは移動手段がクルマのため出先でお酒が飲める機会がほとんどない。
 烏山の知人のご案内でまずは「東力士」で有名な酒蔵、島崎酒造へ。店内の奥へ進むと同酒蔵のおもなお酒が居並ぶ特設試飲コーナーが設けられていた。はやる気持ちを抑えつつ足を踏み入れると試飲用のグラスが差し出される。え、いいのっ、って感じで片っ端から一杯ずつお店の人に杯に注いでいただき試飲する。大吟醸まで惜しげもなく試飲させてくれるとは島崎酒造さんは太っ腹だ。何杯もお酒を試飲させていただいて手ぶらでお店を出るのはしのびなかったが、ほろ酔い加減で『戻橋』が演じられる場所へとそぞろ歩く。



 いつもはクルマで通り過ぎるだけだった街も歩いてみると新鮮な発見がいっぱいだ。まず街の中心部一帯が昭和の匂いが濃厚な町並みが今でも残っていることに驚いてしまう。スタジオジブリのアニメのひとコマに出てきそうな雰囲気のあるレトロな建物がそこかしこに存在する。映画のロケ地としても良さそうだ、と思ったら実際映画が何本か撮影されてるらしい。

 少し広い通りに出たら、はっぴを着た大勢のヒトが「大山」を組み立てていた。『山あげ祭』は約450年前に源を発した国の重要無形民俗文化財にも指定されているお祭りだ。市内6町がそれぞれ毎年輪番で当番町になり、「戻橋」「梅川」「将門」など常磐津所作の野外歌舞伎を祭りの3日間、街の随所で繰り広げる。道路上に設置された演台から見て、その奥100メートルにわたり、大山・中山・前山などの舞台装置が組み上げられ奥行観のある舞台が堪能できる。一番のメインイベントは舞台で演じられる歌舞伎だが、知人によれば背景の舞台装置である「山」を組み上げる時と、他の演舞会場に移動する際の撤収・移動作業にこそこの祭りの神髄が見られるとのこと。演目がはじまる前に「大山」の組み立てから立ち上げにかけてじっくり見物することができた。竹で組んだ梁に木組みの枠に張り込んだ烏山特産の和紙に描かれた「山」のパーツを張り付け、何十人もの男衆が掛け声とともにそれを押し立てる。圧倒的な重量感を持った「山」が電柱などの高さを超えて立ち上がる様は圧巻だ。祭りの名前の由来はここにあると思い知った。

 

 開演とともに正面にまわり舞台「戻橋」を観覧。演目の進行にあわせ拍子木の音とともに可動式の装置で「山」の表情が変わっていく。限られた道幅と奥行きの長さとで、いかに「山」を配置するかが当番町の腕の見せ所らしい。微妙な「山」の配置角度など随所にこだわりがあるようだ。

 

 演目が終わった後は宴会タイム。お店に向かう途中に激しい調子のお囃子が聞こえてきた。広場で神輿を舞台に、叩き付けるようなビートのお囃子とそれにあわせ声をあげる男衆がいた。マツリだ祭りだ。祭りとともに成長してきた地元を持つヒトがうらやましい。久々に美味しい食事とお酒が堪能できた。Oさんありがとう。夜もかなり更けた帰り道、さきの島崎酒造のお店がまだ開いていた。土産に『東力士』を買って帰ったことは言うまでもない。

アツイ暑い!

 それにしても暑い!連日気温が33度を超える日が続いている。陽射しも例年になく攻撃的だ。“アツイ”と言ってみても気温は下がらないことはわかりきってるが、日になんども“アツイ”と言ってしまう。しかもひとり言で…。おもてでは、早かった梅雨明けに拍子抜けしたアジサイが満開になることを放棄したように一週間ぐらい同じ姿をさらしている。かわいそうに葉っぱをしおれさせて…。
 例年だと夕陽が沈んだあと、山の方から多少冷えた空気が入ってきてたが昨年あたりから住宅街と変わらないくらい夜になっても気温が下がらない。ちなみにクーラーはない。今や時代の先端をいっている扇風機で毎夏しのいでいる。
 この仕事をしててよいところは、日になんども汗でビジョビジョになったTシャツをヒト目を気にせずに着替えられることだ。サラリーマン時代はこの時期、どーやってしのいでたんだろう。いまやむかし、記憶も曖昧になってきている…。アブナイ危ない。

 この異常な猛暑にくわえ、来週は台風6号に日本列島が振り回されそうだ。地震も相変わらず頻発している。今では本震の前触れの地鳴りで、おおよその震源が推測できるようになってきた。何が真実かわからないいま、国やマスコミの流す情報に惑わされす、本来持っている五感を研ぎすましことに備えなければいけないのかもしれない。大変な時代になってきたもんだ。それにしてもなでしこJAPANはスバラシイ!頑張れ、ニッポン!

サンタヒルズのイベント無事終了!

 はじめての開催となった『森のアートフェスタinサンタヒルズ』。2日間ともあいにくの天気となってしまいましたが多くの方にご来場いただきました。私のブースにお越しいただいたみなさま、ありがとうございました。

 

 広大な森に52組の作り手さんが、点在するテントサイトにそれぞれお店をかまえた光景は見応えがありました。“木漏れ日の中”とは残念ながらなりませんでしたが、開催時期が晴天率の高い季節に変わればさらによいイベントになると思います。来年も開催するようでしたらまた参加させていただきたいと思ってます。2日間のイベントの模様がサンタヒルズ代表のスノーマンさんのブログ(←クリック!)で紹介されてます。イベントの雰囲気がよくわかります。

出店されていたNorthern Lights Glassさんの作品。『ボロシリケイトガラス』を2500度のバーナーで純金、純銀などの金属で幻想的な景色をガラスの中に閉じ込めている。私もおもわずひとつ衝動買い!



後片付けのじゃまをしちゃうんだにゃ〜。

夏至の日、今日は暑かったニャ〜

 いや〜暑かったニャー。どうやら今日は夏至っちゅう日だったみたいだにゃ。相方は汗かきかき窯焚きしながらいろんなもの天日干ししとったにゃ。ちょいといいもん見つけて避暑地の昼下がりを気取ってみたのだけどどうだろにゃ?相方にそこを見つけられていろいろポーズを要求されて大変だったにゃ〜。

画像をクリックしてニャ!

 先日、相方は所用で宇都宮に行ったついでに二荒山神社下のバンバ広場で毎月第3日曜日に開催されてる“宇都宮愉快市”ちゅうのをのぞいてきたみたいだにゃ。全国でも多くの地方都市で抱えている中心市街地の過疎化がここでも急速に進んでて、地元有志が街おこしでいろいろ企画開催してるイベントのひとつみたいだにゃ。でも、日曜日の昼すこし前なのに宇都宮の目抜き通りがヒトもクルマも少なくて驚いたって言ってたにゃ〜。二荒山神社は宇都宮市街を見下ろす鎮守の杜。最近その神社を見下ろすような高層マンションが建設されたって驚いてたにゃ。相方が栃木に戻ってきた2004年に地元のFM局でヘビーローテで流れてた、斉藤和義&浜崎貴司の『オリオン通り』でも懐かしい十字屋とともにこの神社のことが歌われてたみたいだにゃ。オリオン通りも繁華街だったかつての活気がなくなってきてるみたいで寂しいって嘆いてたにゃ。10数年前に出来た立派な宇都宮市立美術館が金沢21世紀美術館みたいに市街地に立地してたらよかったのににゃ。宇都宮市立美術館は移動手段としてクルマを持たないヒトはアクセスしずらいみたいだにゃ。残念だったにゃ〜。

 暑すぎてビールを飲み過ぎたみたいだにゃ。あっ、正確にはビールじゃなくて第3のビールちゅうみたいだにゃ。そうそう、ぜんぜん関係ない話だけど猫ひろしがマラソン選手としてカンボジア国籍を取得してロンドンオリンピックを目指すらしいにゃ。頑張ってくれ、ニャー!

森のアートフェスタinサンタヒルズ

 栃木県那珂川町にあるキャンプ施設サンタヒルズさんが6月25(土)、26(日)に開催する『森のアートフェスタinサンタヒルズ』に出店します。栃木県内外からいろいろなジャンルの52組の作家さんが参加されます。第1回目ということでどんなイベントになるのか楽しみです。


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 場内には様々なコテージ・施設が点在してますが中でもツリーハウス風のコテージが目をひきます。はじめて見たときには、子供の頃に夢中になって読んだ佐藤さとるさんの『おおきなきがほしい』を懐かしく思い出しました。場内にあるカフェ「komorebi」ではテラス席でワンコ同伴もOKのようです。穏やかな休日を森の樹々のなかでゆったりお過ごしいただけると思います。ちなみに雨天決行です。

サンタヒルズさんのHP(森のアートフェスタ出店者情報もあります)