「日常のこと」カテゴリーアーカイブ

今ごろ紫陽花が満開

 7月中旬くらいまでの猛暑ですっかり咲く気をなくしていた紫陽花が今さらながら満開ちかく開花した。明日からはもう8月だというのに…。居候のゴンは日に何度もアクビをしている。それを見せつけられてこっちまでたまに昼寝をするようになってしまった…。
 しかし彼は日に何度アクビをしているのだろう。たまにかまってあげてるときにもかならず数回するから、日に50回以上はしてるのではなかろうか。たまに全身を突っ張らせたノビもしている。人間のように眠くても眠れない状況でしているわけでもなさそうなので一種のストレッチなのだろうか。顔面の。

アツイ暑い!

 それにしても暑い!連日気温が33度を超える日が続いている。陽射しも例年になく攻撃的だ。“アツイ”と言ってみても気温は下がらないことはわかりきってるが、日になんども“アツイ”と言ってしまう。しかもひとり言で…。おもてでは、早かった梅雨明けに拍子抜けしたアジサイが満開になることを放棄したように一週間ぐらい同じ姿をさらしている。かわいそうに葉っぱをしおれさせて…。
 例年だと夕陽が沈んだあと、山の方から多少冷えた空気が入ってきてたが昨年あたりから住宅街と変わらないくらい夜になっても気温が下がらない。ちなみにクーラーはない。今や時代の先端をいっている扇風機で毎夏しのいでいる。
 この仕事をしててよいところは、日になんども汗でビジョビジョになったTシャツをヒト目を気にせずに着替えられることだ。サラリーマン時代はこの時期、どーやってしのいでたんだろう。いまやむかし、記憶も曖昧になってきている…。アブナイ危ない。

 この異常な猛暑にくわえ、来週は台風6号に日本列島が振り回されそうだ。地震も相変わらず頻発している。今では本震の前触れの地鳴りで、おおよその震源が推測できるようになってきた。何が真実かわからないいま、国やマスコミの流す情報に惑わされす、本来持っている五感を研ぎすましことに備えなければいけないのかもしれない。大変な時代になってきたもんだ。それにしてもなでしこJAPANはスバラシイ!頑張れ、ニッポン!

ユキノシタ

 
 住居の周辺に雨が降ると流れが出来る水路がある。毎年この季節には「ユキノシタ」が満開になってにぎやかになる。遠目には小さな白い花だが、近くでよく見ると可憐だけど少し自己主張の強い不思議な色かたちをしている。私は食べたことないが、葉っぱは山菜として天ぷらやおひたしにも用いられるらしい。
 6月に入り山の木々の緑もどんどん濃くなってきた。農作物の成長も早くなってきてるようだ。梅雨入りが早かったぶんだけ明けも早くなればいいのになぁ。

何の花でしょう?
<答えはクリック!>

春たけなわ

 毎年益子陶器市が終了した頃から季節の移り変わりが加速する。周辺の田んぼは4月中にほぼ田植えが終わり、いまは苗がグングン成長している最中だ。
 近くの田んぼに近づいてみたらゲンゴロウが泳いでいた。子供の頃はゲンゴロウやタガメなど宇都宮の郊外でよく見た記憶があるが、今では環境省のレッドデータブックに載るくらい希少な水生昆虫になってしまったらしい。もっともゲンゴロウに関しては、日本に生息する37属130種のうちの一部がレッドリストに載っているということなので、私の見たものが希少種かどうかはわからない。いづれにしてもきれいな水質を好むことはたしかだ。このあたりでは夏の夜に蛍も乱舞する。見えない“汚れ”が心配事として常に頭の片隅にあるようになってしまったが、ここらへんの田んぼの水はきれいだということを信じたい。
 

陶器市終了!

益子陶器市が無事終了しました。安定しない天候が続きましたがたくさんのお客さまにご来場いただき、幾度も震災の影響のご心配のお声をかけていただきました。お越しいただいたみなさま、ありがとうございます。今後も器づくりに精進していく所存です。どうぞよろしくお願いいたします!

アナグマ

 昨夜、窯を焚いているときに物音がしたので外に出てみた。すると前庭にケモノの気配が…。“キューキュー、フゴッフゴッ”みたいな鳴き声がする方に懐中電灯の光を当てたらタヌキぐらいのズングリしたイキモノ2匹がこっちに向かって突進してきた。少しビビって声を出しながら音が出るよう強く足を踏みつけ威嚇したら、1匹はUターンして退散していったがもう1匹は軒下へ逃げ込んだ。念のためと手頃な棒切れを手にしてしばらく離れた場所で様子をうかがっていたら、軒下からすごすごと這い出て来てこちらを警戒するでもなく居座っている。まるで緊張感が感じられない。デジカメでも持ち出しておけばよかったなぁと後悔しつつ、この際とばかりに懐中電灯の光を当ててじっくり観察してその姿を目に焼き付けて追い払った。

 ネットで調べたらネコ目イタチ科アナグマ属の日本産亜種“ニホンアナグマ”だとわかった。決めてはその独特な歩き方(走り方)。内股ぎみに少し体を左右に揺らしながら迫ってきたときの姿が印象に残っていて、YouTubeにあったアナグマの動画投稿を観たらそのものズバリだった。以前ハクビシンを目撃したことがあって眉間の白いすじが印象的だったが、アナグマの眉間にも薄く白いすじがあった。

 タヌキ、ハクビシン、イノシシ、野うさぎ、リスとこの地での野生動物の目撃コレクションに新たにアナグマが加わった。まるで“野生の王国”だ。爬虫類もいろんな種類がいるが苦手なので(特にカエル)見ないようにしている。虫も同様。野鳥は興味はあるが観察する手段がないので鳴き声だけ聞いている。

 例年、今くらいの季節にはウグイスのきれいな鳴き声がうるさいほどあちこちから聞こえてくるのだが今年はあまり聞こえない。自然環境の変化に敏感な野生生物だけによくないことを想像してしまう。

それでも春はやってくる

 我が家の裏に龍神山という小高い山がある。毎年3月の終わりくらいに輪番で集落の数件の家が龍神講というお参りをしている。那珂川町(旧馬頭町)谷川(やかわ)地区は地元でも評判の美味しいお米の産地で、龍神山は集落の田んぼに流れる水の源になっている。我が家は山に入る通り道になっているので毎年機会があればご好意で同行させてもらっている。

 標高300数メートルの山だが、山頂に近づくにつれ勾配が険しくなり普通のスポーツシューズでは滑ってしまうような山道が続く。ようやくたどりついた山頂には石でできた小さな祠があるのだが、先日の地震の影響か崩れてしまっていた。その横にそびえていた松の木も根元から倒れていた。崩れた祠を立て直し、木にしめ縄を渡しお神酒とお供えを捧げ祈願する。今年も水に苦労することなく美味しいお米が収穫できますように!私も大家さんや地元の方に毎年新米をいただくので他人事ではない。今年はそれに加え龍神山の山裾に建つ我が家が無事だったことのお礼をした。祈願の後はお供え物の煮しめ物やお赤飯をごちそうになりお神酒をいただく。ほろ酔い気分で近くにあるゴルフ場や集落などを山頂から眺望しつつ、しばし色々なことを忘れ気持ちの良い時間を過ごす。山を降りて家に帰ってきたらゴンが気持ち良さそうに草むらに寝ていた。鈍感なのか大物なのか地震にあまり動じないゴン。声をかけたらムニャムニャ言いながら寝返りをうった。ン!?け・せら・せらっていま言ったかオマエ。

 毎年、龍神講が終わってしばらくすると稲の種モミから苗作りが始まる。そして4月の下旬前後にかけて田植えがはじまる。大昔から何があっても毎年変わらず同じように日本人は苗を植え米を収穫してきた。今年もまた美味しいお米がきっと収穫されることだろう。

2011.03.12

 余震を警戒しつつ割れたガラスや品物の片付けをする。上空が宮城・福島方面へ行き来するヘリの航路になっているのか時おりローター音が通り過ぎる。
 被災地の皆様に心よりお見舞い申し上げますとともに、早期の復旧をお祈り申し上げます。

雪の足跡

 先週末に引き続き昨日から今朝にかけて雪が降った。積雪はだいたい15センチ前後くらいだろうか。動物の足跡でも雪の上に残っていたら写真を撮ろうと思い立ち、新調した長靴の試し履きも兼ねてひさびさに裏山に入ってみた。田舎暮らしには長靴は必需品でいろんな場面で必要になる。何かを踏み抜いてしまったりで安物であればすぐに一足はきつぶしてしまう。今回はいつもより多少値の張るものを買ってあったのだ。新しい長靴を買い与えられ待ちに待った雨が降って喜び勇んで外に駆け出す子供の時分を思い出す。新雪に足跡を残す快さを感じながらしばらく歩き回ってみた。

 イノシシが怖くてあまり奥に入らなかったせいもあるが、結局、動物の足跡は見つけることができなかった。例年、雪が降った翌朝にウサギの足跡がよく見られたが、週末に猟犬が山を走り回ってたようなので山の奥の方にでも行ってしまったのだろうか。残念だ。
 いちど家の前の斜面を駆け下りていく野うさぎを見たことがあったが惚れ惚れするような躍動感があった。同じ場所をアオダイショウが駆け下りて(!?)いくのも見たこともあったがこれも圧巻だった。どちらも何かに追われていたのだろうか。
 追われているといえば、最近、家の近くの貯水池の斜面際を猟犬に追われて逃げていくタヌキを見かけた。その差はぜんぜん縮まらずタヌキってあんなに速く走れるものかとえらく感心した。もっとも追ってた猟犬はタヌキと体格がそんなに変わらないビーグル犬だったが…。

 イノシシとニホンジカを除く動物の狩猟期間は今日が最終日。もう少しだ、きょう一日を生き延びろ!頑張れウサギちゃん!

Gon!!

 今週はじめの異常な寒さから一転、昨日きょうと暖かい日が続いた。ゴンも暖かい日差しを浴びて日中は気持ち良さそうにまどろんでいる。

 彼は一昨年の暮れに脚をケガして我が家の軒下にうずくまっているところを保護した。本来犬が好きでネコを触ったことすらあまりなかったのだけれど、さすがにケガがかわいそうでとりあえず暖めた牛乳にちぎった食パンを浸して与えてあげた。それ以来我が家に住み着いていまやえらそうな顔をしてる。ネコ好きのヒトには、オスネコだからすぐどこかに行っちゃうよ、と言われたが今でも我が家周辺から片時も離れない。飼い主以外にはシッポをふらないような赤虎の甲斐犬を飼う夢を持っていたが、それが茶虎のオスネコになってしまった。

 彼が居着いて早々、犬のように“お手”くらい練習すればできるようになるでしょ、と軽く考え、えさを与える前に訓練してみた。これにはかなりストレスを感じたらしく、緊張すると訓練の時に上げさせていた右前足を上げるクセがついてしまい、時々来る近所のいじめっこネコに幾度となくその右足を攻撃されてしまった。以来“お手”の訓練はかわいそうなのでやめた。

 そのゴンが先週一週間様子がおかしくなった。変な鳴き声を昼夜問わず出しまくり落ち着かない。しかも害獣よけのフェンスの外側の山の方に向かって鳴いている。おいおいそっちはイノシシかタヌキかハクビシンしかいないぞぉ。ごく近所にメスネコはいない。そのうち、宿敵の近所のネコがやってくるようになり毎晩バトルを繰り広げ、顔に引っ掻きキズがつき人相が悪くなってしまった。そんな彼も今週に入ってもとに戻ったようだ。ひさびさに彼ののんきな寝顔を見てよーやくひと安心。

昼寝のゴン