「那珂川町(旧馬頭町)」カテゴリーアーカイブ

山桜

13041001 今年はソメイヨシノだけでなく山桜の開花もずいぶん早いようです。例年はこの辺では4月下旬に開花しますが、先日の“春の嵐”にもめげずに今まさに満開になってます。赤茶色の新芽の発芽と同時に咲くせいかソメイヨシノよりも色が濃いように感じます。春霞の山々にほんのりピンク色がポツンぽつんと点在している美しい景色を見るとなぜかホッとした気分になります。
 気付けばはや4月も半ばにさしかかってしまいました。今月下旬からは春の益子陶器市も始まります。詳細は追ってご案内させていただきます。

すぎかふん

13030901 スギ花粉症の方はあまりじっくり見ないほうがよいかと思いますが…、左の写真は風にあおられて大量に飛散している工房近くのスギの花粉です。毎年のことですが、この季節になるとクルマのフロントガラスなどはスギ花粉で黄色く粉っぽくなります。私の住んでいる栃木県那珂川町は山間エリアで八溝杉(やみぞすぎ)というブランド化された杉の産地でもあり、まわりはスギだらけです。春先の風の強い日には時おり黄砂と区別がつかないくらい空が黄色っぽくなることもあります。
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 黄砂と言えば今年は一緒にやってくるPM2.5も深刻です。各地の汚染物質の数値を知ることが出来る環境省の“大気汚染物質広域監視システムそらまめくん”はアクセスが集中して最新情報が得られないと話題になってます。天気予報では気象庁が発表するスギ花粉情報を毎日見聞きしますが、気象庁が汚染物質の観測データを省庁の管轄違いで使えないのならせめてPM2.5をはじめとした汚染物質の拡散予報でもすれば良いのに、と思ってしまいます。ふくいちの事故後に気象庁が放射性物質の拡散予測を連日行っていたのに公開しなかったことを思い出してしまいます。

ネコは喜び庭駈けまわり

 昨日の関東地方の大雪、こちら那珂川町でも時おり吹雪くように降り15センチくらいの積雪になった。今朝は野生動物の足跡の採集でもしようと裏山へ。でも雪質のせいか、林の中は樹々の葉でブロックされてあまり積もっておらず足跡さがしは断念。後から様子を見に付いてきたゴンとひさびさに雪上散歩。彼が我が家に来てもう5度目くらいの冬になるのかなぁ。屋外で飼ってるので(“飼ってる”というより“勝手にいる”が正しいのだが…)、冬は毛がモコモコで雪の上でゴロゴロしても平気な顔でいる。来たばかりの頃は近所のネコたちにいじめられて生傷が絶えなかったが今や立場も逆転してるようだ。性格は全然変わらないが精悍な顔つきにもなってきた。それとは反対に飼い主の顔は年々大きく(面積が)なるいっぽうだ。ヤバいヤバい…。

はつもうで

 何年ぶりかもわからないくらい、ひさびさに正月三が日に初詣に行ってきた。向かった先は栃木県(那珂川町)と茨城県の県境に位置する鷲子山上神社(とりのこさんしょうじんじゃ)。参道入り口の大鳥居の前にある県境を示す看板を撮影しようとデジカメを構えたら、記録用のメモリカードを装着し忘れていた。年明けそうそう、今年一年が思いやられるようなトホホな気分を切り替えてケータイ(かなり旧式の…)にて以後撮影。県境のど真ん中に立地しているので、途中、警らの栃木県警と茨城県警の警察車両が仲良く並んでいる珍しい光景も見られた。大鳥居をくぐり手水舎へ。手と口を清めようと柄杓を手に取ろうとしたら、先ほど先客が使ったばかりの柄杓が石製の水盤に見事に凍り付いていた(ブルッ)。エイやと勢い良く柄杓を取り上げ身を清め、長い石段をのぼり本堂での参拝を無事に終了。
 こちらの神社ではフクロウの石像が至るところに安置されている。御祭神は天日鷲命(アメノヒワシノミコト)といわれる鳥の神様で、いにしえよりフクロウが大神様の御使いとしてまた幸福を呼ぶ神鳥として崇敬されているところから境内に多くのフクロウ像があるそうだ。
 そして、今回のもうひとつの目的である隣接する本宮神社へ。こちらは、ここで祈願した人の宝くじの高額当選が続出してここ数年話題になってるスポット(パワースポット?)。金色の巨大なフクロウ像が建立されて話題にもなったところ。“不苦労”御柱に願をかけ本堂に参拝。どうか10年以上、同じ6つの数字で週1回200円で夢を買い続けているロト6が当たりますように…(最近抽選が週2回、400円になりましたが)。
 自然災害や社会状況など、先行きが不透明でなにか心の片隅にざわざわしたシコリを感じ続けている近ごろ、ふだん不信心な私も心をあらため神様にお祈りをした2013年の三が日でした。どうか今年一年が良い年になりますように!

飛行機雲

 朝晩の冷え込みが本格化してきた。つい先月まで続いていた猛暑のころには待ちこがれていた本格的な秋だけど、いざ来られると寒さにまだ慣れてない身体にはちとキツい。でも、気温の低下に比例して空の青みが増し青空がきれいになってくる。ふと空を見上げると飛行機雲。工房の上空付近は国内線航空の航路が重複しているようで四六時中、旅客機が飛んでいる。
 ここは人家もまばらな場所で、自動車の騒音も他の家の生活音も販売車のスピーカー音も救急車のサイレン音もなにも聞こえてこない。聞こえてくるのはカエルの声、鳥のさえずり、虫の音、ゴンの猫なで声と近くのゴルフ場でたまにする“ファアー”という叫び声くらい。なので地震の際の地鳴りはすごくよく感じられて今では8割くらいの確率で震源地方向がわかるようになってしまった。この地鳴りとたまに混同させられるのが旅客機の音。3.11以降、なんど地鳴りと混同して身構えさせられたことか…。たいていは音もなく飛行機雲がきれいに流れていく感じだが、大気の状態によってはたまに地鳴りのような音がするのだ。
 今日、たまたま見上げた空におもしろい飛行機雲が走った。ずいぶん前に出来た飛行機雲の手前に新しい飛行機雲が走り、さらに上空の薄雲に新しい飛行機雲の影がのびていく…。4層のレイヤーが織りなす景色に思わず見とれてしまった。

馬頭で馬頭琴

 那珂川町の小口(コグチ)というところで開催された馬頭琴の演奏会に行ってきた。会場は自然豊かな山の中にある棚田(タナダ)。“山の中の棚田”とだけ言ってしまうと山間の田舎に行けばよく目にする光景だが、ここはちょいとわけが違った。いまふうに言うと“ヤラレ”てしまった…。

 このコンサートの主催は木工工房『ヒロクラフト』の廣田充伸さん。廣田さんは2003年に技術職であった会社を退職され、木工の技術修練の後、2005年に馬頭町(現那珂川町)に奥様の美千香さんと3人のお子さまと都内から移住された。以来、那珂川町を拠点に活動され、春と秋には自宅とその周辺を解放したイベントを多数開かれ、今回の会場である愛してやまないご近所の“シゲルさんの棚田”をイベント来場者に紹介されてきた。

 受付ゲートを通過して300m先の棚田へとつながる作業道へ。木立の中のきれいに手入れされた作業道脇の木々には、廣田さんご夫妻が今まで撮りためてこられた小口の四季やお子さんたちを写した写真が大判の木のフレームに納められて展示されていた。写真から立ちのぼる同地やそこで成長するお子さんたちへの愛情が一枚いち枚の写真として切り取られていて、感じ入り、また見入ってしまった(同時期に移住した我が身を振り返りつつ…)。歩を進めると、突然、作業道の片側の木立が切れて眼下に…、シゲルさんの棚田が…。ム、ム、ム(サッカー大好きJ.Kの口調で<兄弟どっちでもいいです>)、でき過ぎです、演出過剰です(決して演出してませんが…)。

 『美炎・馬頭琴の調べー馬頭の棚田を吹き抜ける心地よい風にのせてー』は、馬頭琴奏者、美炎(miho)さんが昨年に続いて演奏した馬頭の“シゲルさんの棚田”での2度目のコンサート。今回はパーカッションのサイトウジュンさんとベースの斎藤隆一さんが参加されたトリオの演目も。美炎さんのソロでは馬頭琴のみのアンプラグドの演奏だったが、ステージになった棚田の石舞台(開墾の際に大きな石が出て重機もなかったのでそのまま取り残したもの?たぶん…)の背後には山が迫り、客席となった窪地にある階段状の棚田に音がうまくまわり心地よい音色に聞き入ってしまった。時おり台風17号の影響による強い風が流れて、その風に乗って山のほうから草花の種類はわからないけど綿ぼうしから離れて飛んできたであろう白いふわふわした種子がこれも演出なの?と思うくらいうまい具合に幾度となく紙吹雪のように無数、ステージに向かって飛んでいった(出来過ぎ!)。まわりではカエルや虫の音もしたが、演奏となにげに混じり合っていた。ふだん賑やかであろう小鳥やカラスの声は不思議と聞こえなかった(かれらなりの遠慮?)。ソロとトリオの演奏がいい感じにからみ合い最後までリラックスして楽しませていただいた(アリガトウゴザイマス)。
 来年の再演も期待されるところです。もしふたたび、このコンサートが開かれるなら、ふだん都会で生活されている方には特におススメです。“ヤラレ”ること間違いなし、です。

 ちなみにヒロクラフトさんとわたくし我妻淳は今週末、10月6日(土)、7日(日)に開催される『那須あーとクラフトフェア』に出店します。宣伝です(笑)、悪しからず…。


下の写真はそれぞれクリックで拡大表示されます。どうぞご覧ください!

処暑

 残暑見舞い申し上げます。今日は二十四節気の処暑。暑さが峠を越えて後退し始めるころ、と言われている。が、暑い。この山の中でもここ数日、夜もこの時期なのに熱帯夜が続いている。数年前までは熱帯夜はシーズン中に数えるくらいしかなかった。夕方になると開け放った裏山に面した窓から山の冷気が入ってきて、日中熱せられた室温が換気され夜は過ごしやすいちょうど良い室温になるのが常だった。エアコン入れればいいじゃないか、と言われるが山の中に住んでいてエアコンなんてそんな野暮な、とヤセ我慢…(実際はコストの理由でひたすらガマン。トホホのホ)。
 絵本の丘美術館におじゃまして、しばしエアコンの空調で整えられた快適な室内で文明のありがたさに浸らせていただいた。外のオープンデッキを見ると、強い西日に晒されたデッキチェアのカゲが思いのほか長かった…。外に出たら萩がもう花を咲かせていた。気温以外は順調に季節は移りつつある。早く秋、来ないかなぁ…。お願いします。ほんとに…。

なかがわ GOODリポート

 エフエム栃木・レディオベリーの番組『那珂川町プレゼンツ 那珂良しラジオ』内の「なかがわ GOODリポート」で取材をしていただきました。番組ではレポーターのShinlyさんに生中継で取材を受けてオドオドしてうまくしゃべれませんでしたぁ…。番組のサイトでもご紹介いただいてますのでのぞいてみてください。プレゼントコーナーでぐい飲み2客をご提供させていただいてますのでぜひご応募を!

那珂良しラジオ/なかがわ GOOD リポート

展示会のお知らせ

 栃木県那珂川町のギャラリー『15-1e(イチゴイチエ)』にて展示会を行います。同ギャラリーはキャンプ場「サンタヒルズ」内にあり、広い敷地内にはツリーハウスをはじめとした個性的なコテージやカフェ、ドッグランなどもあります。爽やかな風が吹き抜ける森の中でゆったりとした時間をお過ごしいただけると思います。お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りください。

ギャラリー「15-1e」
(ichigo-ichie)
我妻淳 -涼のうつわ展-
    

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7/25(水)~8/26(日)
10:00~17:00
期間中無休

〒324-0502
栃木県那須郡那珂川町三輪 967
(キャンプ場・サンタヒルズ内)
TEL 0287-96-4622

 那珂川町でイタリアン

 その評判を聞きながら行きそびれていたイタリア料理のお店に先日よーやく行ってきた。お店の名前は『クッチーナ・トト』。昨年夏のオープン以来、人気のお店だ。サラダ・前菜盛り合わせ・ピッツァかパスタ・ドルチェ・カフェが楽しめるBランチをオーダーし、一緒に行ったミハシカフェオーナー夫妻と3人で2種類のピッツァと一種類のパスタをシェアしてのランチ。どれもこれも美味しかった。えっ、なんで那珂川町に…という驚きもつかの間、食べることに集中してしまった。2種類から選べるドルチェはレアチーズケーキのマンゴーソース添えをチョイス。お皿の縁にかかった粉砂糖をよく見ると何かの顔が…。こんな、さりげない丁寧な仕事に触れると心が洗われる。最後まで楽しい会話と気持ちの良い食事が楽しめた。