飛行機雲

 朝晩の冷え込みが本格化してきた。つい先月まで続いていた猛暑のころには待ちこがれていた本格的な秋だけど、いざ来られると寒さにまだ慣れてない身体にはちとキツい。でも、気温の低下に比例して空の青みが増し青空がきれいになってくる。ふと空を見上げると飛行機雲。工房の上空付近は国内線航空の航路が重複しているようで四六時中、旅客機が飛んでいる。
 ここは人家もまばらな場所で、自動車の騒音も他の家の生活音も販売車のスピーカー音も救急車のサイレン音もなにも聞こえてこない。聞こえてくるのはカエルの声、鳥のさえずり、虫の音、ゴンの猫なで声と近くのゴルフ場でたまにする“ファアー”という叫び声くらい。なので地震の際の地鳴りはすごくよく感じられて今では8割くらいの確率で震源地方向がわかるようになってしまった。この地鳴りとたまに混同させられるのが旅客機の音。3.11以降、なんど地鳴りと混同して身構えさせられたことか…。たいていは音もなく飛行機雲がきれいに流れていく感じだが、大気の状態によってはたまに地鳴りのような音がするのだ。
 今日、たまたま見上げた空におもしろい飛行機雲が走った。ずいぶん前に出来た飛行機雲の手前に新しい飛行機雲が走り、さらに上空の薄雲に新しい飛行機雲の影がのびていく…。4層のレイヤーが織りなす景色に思わず見とれてしまった。


我妻淳 の紹介

栃木県那珂川町で青白磁・白磁を中心とした磁器を制作してます。
カテゴリー: ボンビー陶芸家の日常, 那珂川町(旧馬頭町) パーマリンク