色味と溶け具合を調整・調合した新釉薬で焼成した作品ひと窯分がほぼ全滅してしまう。
理由は定かではないが釉薬の剥がれが原因。メンタル削られ2、3日後をひく。
その中で唯一生き残ったのがこのうつわ。
投稿者「我妻淳」のアーカイブ
灰釉白磁コップ
知り合いの染色作家、山本さん( @wacca0some )からいただいた木灰を使った釉薬の作品です。
ところで釉薬のおもな原料として石灰があります。安定した釉薬の溶融剤としてよく使われています。この石灰のかわりに草木を燃やした灰を使うこともあり、そうして作る釉薬は灰釉と呼ばれます。灰釉はリン酸分などが含まれ独特の風合いが出ます。
良質な灰をとるためには、草木を燃やしてできる灰を何度も水に浸して上澄み液を捨てます。この上澄み液は灰汁(あく)と呼ばれます。灰汁はアルカリ質で灰を釉薬の原料にする際は徹底的に取り除きます。
ところが、山本さんの手がける本建て(灰汁のみで建てる藍染)の藍染では草木の灰から出るこの灰汁が大活躍するのです。
そして藍染に必要な灰汁を搾り切った後に残る灰は不要になります。それが焼き物屋の手に渡れば良質な釉薬の原料になります。
昔はこのように染物屋さんからもらった灰で焼き物屋さんが釉薬を作っていました。染物屋さんは灰を扱う灰屋さんや料理屋などから灰を供給していたようです。なんかいい感じで循環してましたよね。
益子もえぎ城内坂店MoegiBase( @moegi_base )で展示販売中です。2月24日まで。
ギャラリーシエール 新春企画工芸品展 2025
Moegi BASE 展示販売中
Moegi BASE 展示販売
馬頭広重美術館ミュージアムショップ
2025年 本年もよろしくお願い致します
松の内が終わる前に地元栃木県那珂川町の鷲子山上神社に初詣に行っていました。同神社は栃木と茨城両県にまたがる神社です。社務所も栃木県側と茨城県側にそれぞれあり、三が日には両県警のパトカーが並んで駐車する光景も見ることができます。
栃木県と茨城県はテレビなどでよく北関東のライバル同士とあおられてますが実際は仲が良いと思います。たぶん、きっと。ちなみに…、鷲子山上神社の呼び方は、栃木県が“とりのこさんしょうじんじゃ”、茨城県は“とりのこさんじょうじんじゃ”と違う呼び方をするそうです。
初詣の後に境内にある茶屋で食べたけんちんそば。栃木県の一部と茨城県北部の名物料理です。なにしろけんちん汁なので、後ろめたさなしに最後までたいらげられます。美味かった。ごちそうさまでした。
馬頭広重美術館
かなり久々に地元栃木県那珂川町の馬頭広重美術館に行ってきた。目的は、那珂川町で制作活動をされ昨年亡くなった画家・渡辺豊重さんの遺作展。同展は川崎と那珂川町久那瀬地区のアトリエの往復時代から、同町への定住以降の作品がコンパクトにまとめられ見応えのあるものだった。
さて那珂川町馬頭広重美術館といえば、このところ“改修工事”で全国レベルのニュースにもなりご存知の方もいるかもしれない。
同美術館は隈研吾氏の設計により24年前に竣工。ここ数年建物全体を覆っている地元産の八溝杉の格子(ルーバー)が老朽化し、ところどころ朽ち落ちた状態で雨漏りもしているらしい。来年春ごろからの改修工事が予定され、現在クラウドファンディングでの寄付も募っている。よく見ると如実に24年の経年を感じることができる。前向きに捉えれば周囲の自然により一層調和し溶け込んでいるように感じる。来年の改修でどのように変化するのか楽しみだ。
近くに住みながら、もしかしたら10年以上ぶりの今回。偶然、旧知の素敵な女性おふたかたが同館のスタッフとして勤務されていて久々に再会することもできた。
今後同館ミュージアムショップで青白磁の酒器ぐい呑みをお取り扱いいただく予定です。
マイナまいった
高齢の親の元にマイナンバーカードの5年ごとの電子証明書の更新手続き案内というものが届いた。代理で申請しようと委任状を書こうとしたら3種類の暗証番号の記入が必要だとわかった。
その3種類とは英数字6〜16桁の「署名用電子証明書」、数字4桁の「利用者証明用電子証明書」、数字4桁の「住民基本台帳用」のそれぞれの暗証番号!! 親は当然失念しており本人を連れて窓口で暗証番号を再設定するしかないことがわかった。
自身は昨年マイナポイントにつられてカードを作ったがそんな暗証番号を設定した記憶がまったくない。こまったもんだ。ついでに気になっていた健康保険証とマイナカードのリンク方法も調べてみた。なるほど、そーゆーことだったのね。
しかし、積極的に自分で情報をとりに行かないといけない世知辛い世の中になってしまったものだ。任意のマイナンバーカードに振り回された一週間になってしまった。
2024 益子秋の陶器市に出店します
気づいたら10月も中旬に差し掛かる時期になってしまいました。つい最近までの蒸し暑さが一変して、ようやくというか急に秋の気候になってきました。
今年は元日からの自然災害や3年目に突入した東欧の戦火や中東での戦火、夏のオリンピックや台風の災害など立て続けに色々な出来事があり、例年以上に時の経過が早く感じられたように思います。
前置きが長くなりましたが、今年も秋の益子陶器市に出店します。場所はいつもと同じ「見目陶苑KENMOKU土空間」です。
新作をはじめお買い得品など多数ご用意する予定です。爽やかな秋の益子にぜひお越しください!
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益子秋の陶器市
開催期間:2024.11.2(土)〜11.5(火)
出店場所:見目陶苑KENMOKU土空間
時間:だいたいam9:00〜pm5:00くらい
益子陶器市特設サイト
↓
https://toukiichi.mashiko-db.net