色味と溶け具合を調整・調合した新釉薬で焼成した作品ひと窯分がほぼ全滅してしまう。
理由は定かではないが釉薬の剥がれが原因。メンタル削られ2、3日後をひく。
その中で唯一生き残ったのがこのうつわ。
「日常のこと」カテゴリーアーカイブ
2025年 本年もよろしくお願い致します
松の内が終わる前に地元栃木県那珂川町の鷲子山上神社に初詣に行っていました。同神社は栃木と茨城両県にまたがる神社です。社務所も栃木県側と茨城県側にそれぞれあり、三が日には両県警のパトカーが並んで駐車する光景も見ることができます。
栃木県と茨城県はテレビなどでよく北関東のライバル同士とあおられてますが実際は仲が良いと思います。たぶん、きっと。ちなみに…、鷲子山上神社の呼び方は、栃木県が“とりのこさんしょうじんじゃ”、茨城県は“とりのこさんじょうじんじゃ”と違う呼び方をするそうです。
初詣の後に境内にある茶屋で食べたけんちんそば。栃木県の一部と茨城県北部の名物料理です。なにしろけんちん汁なので、後ろめたさなしに最後までたいらげられます。美味かった。ごちそうさまでした。
馬頭広重美術館
かなり久々に地元栃木県那珂川町の馬頭広重美術館に行ってきた。目的は、那珂川町で制作活動をされ昨年亡くなった画家・渡辺豊重さんの遺作展。同展は川崎と那珂川町久那瀬地区のアトリエの往復時代から、同町への定住以降の作品がコンパクトにまとめられ見応えのあるものだった。
さて那珂川町馬頭広重美術館といえば、このところ“改修工事”で全国レベルのニュースにもなりご存知の方もいるかもしれない。
同美術館は隈研吾氏の設計により24年前に竣工。ここ数年建物全体を覆っている地元産の八溝杉の格子(ルーバー)が老朽化し、ところどころ朽ち落ちた状態で雨漏りもしているらしい。来年春ごろからの改修工事が予定され、現在クラウドファンディングでの寄付も募っている。よく見ると如実に24年の経年を感じることができる。前向きに捉えれば周囲の自然により一層調和し溶け込んでいるように感じる。来年の改修でどのように変化するのか楽しみだ。
近くに住みながら、もしかしたら10年以上ぶりの今回。偶然、旧知の素敵な女性おふたかたが同館のスタッフとして勤務されていて久々に再会することもできた。
今後同館ミュージアムショップで青白磁の酒器ぐい呑みをお取り扱いいただく予定です。
マイナまいった
高齢の親の元にマイナンバーカードの5年ごとの電子証明書の更新手続き案内というものが届いた。代理で申請しようと委任状を書こうとしたら3種類の暗証番号の記入が必要だとわかった。
その3種類とは英数字6〜16桁の「署名用電子証明書」、数字4桁の「利用者証明用電子証明書」、数字4桁の「住民基本台帳用」のそれぞれの暗証番号!! 親は当然失念しており本人を連れて窓口で暗証番号を再設定するしかないことがわかった。
自身は昨年マイナポイントにつられてカードを作ったがそんな暗証番号を設定した記憶がまったくない。こまったもんだ。ついでに気になっていた健康保険証とマイナカードのリンク方法も調べてみた。なるほど、そーゆーことだったのね。
しかし、積極的に自分で情報をとりに行かないといけない世知辛い世の中になってしまったものだ。任意のマイナンバーカードに振り回された一週間になってしまった。
心房細動のその後のその後のその後…これで最後か!?
先日、心房細動カテーテルアブレーション術後の年1回の定期検診に都内のクリニックに行ってきました。結果、予後良好とのことで、定期検診はこれをもって最後との診断を主治医の先生からいただきました。術後まる7年が経過しましたが、あらためて洞調律を保った心臓の鼓動のありがたみを実感した次第です。
8年前に心房細動と診断されてから病気について調べ、根治を目指しアブレーション手術を受ける決心をしてから受け入れてもらう病院を探したことが昨日のことのように思い出されます。ネットでアブレーション手術で著名な医師を調べ、同じ病気で手術を受けた人にメールを送りアドバイスを受け、背中を押してもらったことも相談相手がいなかった自分には非常に助かりました。
術後の3年間には、3回くらい発作性の再発があり、オムロンの携帯型心電計が役に立ちました。異常を感じて心電計でデータをとり、都内のクリニックにネットでそのデータを送って診断してもらうことも数回ありました。そのいづれも、電車を乗り継いでバスで粕谷のクリニックが近づくにつれ治ってしまうという不思議な体験もしました。当時はアップルウォッチがまだ一般的ではなかったけど、今は四六時中身につけて正確なデータがとれるのでしょうね。神経質なヒトは、四六時中データが気になってしかたがないでしょうが…。ちなみに私はアップルウォッチ持ってません。
以前のブログでも書きましたが、心房細動は“ノミ”と“呑み”との因果関係がかなりあると思います。“ノミ”はノミの心臓で、神経質で気にしすぎる性格のヒト。“呑み”はその通りの意味で酒を好んで飲むヒト。私はこのふたつが見事に当てはまります。発作性で心房細動が再発した頃は、再発を恐れるあまりかなり神経質になっていたように記憶してます。そして前述したように、バスでクリニックが近づくにつれ治ってしまうなど精神的な部分がかなり作用したように感じます。過度な酒が心臓に良くないことは周知の事実です。しかし、酒呑みにとってはこれを改善するのが難しい。正直、術後半年が経ってからはまた元のように呑んでしまってました。ようやく最近になって加齢のせいもあるかもしれませんが、飲酒量をコントロールできるようになってきました。
ともあれ、ひとまず完治ということはうれしいことです。ただ、定期的に上京する機会が失われたことは若干の寂しさも感じます。術後5年間は半年に1回の割合の定期検診で上京して、展覧会に行ったり友人知人に会ったりする良い機会となってました。ただ、ホルター心電計と電極を体に装着した状態なので暑い時期は大変でしたが…。
今後心房細動を発症したら再発ではなくなります。あらたに心房細動を発症しないように、生活習慣などをこれからも気をつけていこうと思ってます。画像は私の主治医の著書です。全てがここから始まりました。今ではお忙しい身になられて、先生以外に数名の専門医がいるクリニックになりましたが、最後まで先生に診ていただくことができました。感謝です。
心房細動に関する記事はこれが最後になるかと思いますが、この記事が心房細動で検索されここに辿り着いた方のお役立てに少しでもなったら幸いです。
龍神講2024
私の住む家の裏に龍神山という標高およそ500メートルの山がある。以前は、毎年4月の初めに田畑を潤す水の供給源のこの山に、集落のその年の輪番の家々がお参りする講があった。(過去記事ご参照ください。クリックで過去記事に!)
龍神山への登山ルートの最短の登山口が私の家のすぐ近くのため、20年前に移住してから毎年、参詣登山に相伴にあずかっていた。しかし高齢化などの理由でその伝統も途絶えて数年。習慣になってしまったので、単独で毎年4月のアタマに参詣登山を続けてきた。
思えば昨年は参詣登山をしておらず、これも加齢による失念かとか反省しきり。2年ぶりの参詣、家内安全を第一に身内や家主の健康を願掛けさせていただいた次第。登坂途上に群生するショウジョウバカマは、毎回もったいないような気分で独占鑑賞させていただいている。
初詣2024
鷲子山上神社(とりのこさんしょうじんじゃ)に初詣に行ってきました。この神社は境内に栃木と茨城の県境があり社務所もふたつある珍しい神社です。長い石段の先の本殿で参拝したあと、本殿横に鎮座する千年杉にも手をあわせます。センスのない私でも生命力に満ち溢れたパワーを感じその霊気を毎年浴びさせていただいてます。
本殿のある山頂からおりて少し歩いた先にある本宮神社は、金運上昇のパワースポットとして近年大にぎわいです。大きな金色のフクロウ像が鳥居の上で出迎えてくれます。そのうち良いことがあるかもと参拝を続けはや20年、今年こそは…。
新年早々たて続けに心が痛む大きな出来事がありました。年内にこれ以上の災害が起きないことと世界の平和を祈念してきたことは言うまでもありません。いちにちでも早く日常の生活が取り戻せますように。
2024年 謹賀新年
49th ima展ありがとうございました
上野の東京都美術館で開催された国際現代美術家協会「49th ima展」にお越しいただいた皆さま、どうもありがとうございました。
11月26日〜12月2日の会期中、上野公園の紅葉も徐々に変化して色づく素敵なシーズンと重なる幸運にも恵まれました。
期間中、友人と美術館お隣の芸大の学食に食事に行って、同校の擬似OB気分を味わう愉快なひと時も過ごせました。
最終日には高校の同級生4人が集まってくれて、久々に再開し旧交をあたためることもできました。
初めての公募展での受賞の喜びもさることながら、私を気にかけてくれている友人、知人に恵まれた喜びを噛みしめる貴重なひと時にもなりました。
どうもありがとうございました!
上野まで行ってきました
先日、ある公募展に作品を搬入するために上野の東京都美術館に行ってきた。
公募展へ作品を出品するのは初めてで、もちろん美術館の搬入口から作品を運び入れることも初の体験だった。搬入専用口の駐車場に車を停め、地下3階にある搬入専用スペースへエレベーターにて降下。
地下3階に着いてエレベーターを降りるとそこには巨大な空間が広がっていてビックリ。目指す公募展主催団体の受付が見当たらず、心細さを感じながら作品を載せた台車を押しながら奥に進んでいくと人の気配とともに主催団体の受付がありホット一息。
受付を済ませ、応募する作品ジャンルの運び入れスペースへ。ご担当の作家の先生にご挨拶ののち、展示台のサイズを美術館付きの美術業者さんに依頼して作品を仮置きして終了。その後、入選した場合はこの地下3階の搬入スペースから地上2階の展示スペースに運び込まれ晴れて展示されるらしい。
ひと仕事を終え外に出るとちょうど昼時。車をそのまま停めさせてもらって秋晴れの良い気候のもと多くの来場者で賑わう上野公園へ。西洋美術館を横目に見て上野公園口に着いたら、改札からそのまま遊歩道になっていて驚いた。以前は改札を出たら信号待ちして道路を渡っていたような…。国立東京博物館が好きでよく来ていたけど、前回来たのはいつだったかなぁ、などと思いつつ連絡通路を渡って上野駅昭和通り口方面へ。
飲み屋街を覗きながらつらつら歩いているとカレーの芳醇な香りが…。匂いに誘われるように昭和通り沿いを進むと一軒のとんかつ屋さんがあり、入り口に置いてあるランチメニューの看板に“かつカレー”が。暖簾の先の引き戸から中は見えず、引き戸を少し開けて中を覗くと快活なお店の女性に声を掛けられカウンターテーブルに着席。
店内を見渡すと夜は酒も提供する店のようで、少し油と煙に燻されたつまみ類のメニューがたくさん貼ってある。そして、ほぼ満席の客層は背広を着たサラリーマン。その中で浮いた格好の私だったが都内独特の無関心さが心地よい。
その日の定食メニューは生姜焼き定食、トンカツ定食、かつカレーの3種類。迷わずカツカレーを注文する。その後カツカレーが到着。カツカレー本体以外にサラダと味噌汁、冷奴が付いている。ライスの盛り具合は大盛りレベル。これで千円なり。トンカツはもちろんのこと、こだわりを感じさせるカレーが美味しかった。私の鼻センサーに間違いはなかったと満足のひと皿だった。
驚いたのは、私でも入ることを躊躇する店構えだったにもかかわらず、食事中インバウンドの外国人グループが入店してきたこと。片言の日本語で全員がトンカツ定食を注文していた。きっとSNSかなんかで日本の地元民が行くような飲食店が口コミで広がっているのだろう。恐るべしSNS。