知り合いの染色作家、山本さん( @wacca0some )からいただいた木灰を使った釉薬の作品です。
ところで釉薬のおもな原料として石灰があります。安定した釉薬の溶融剤としてよく使われています。この石灰のかわりに草木を燃やした灰を使うこともあり、そうして作る釉薬は灰釉と呼ばれます。灰釉はリン酸分などが含まれ独特の風合いが出ます。
良質な灰をとるためには、草木を燃やしてできる灰を何度も水に浸して上澄み液を捨てます。この上澄み液は灰汁(あく)と呼ばれます。灰汁はアルカリ質で灰を釉薬の原料にする際は徹底的に取り除きます。
ところが、山本さんの手がける本建て(灰汁のみで建てる藍染)の藍染では草木の灰から出るこの灰汁が大活躍するのです。
そして藍染に必要な灰汁を搾り切った後に残る灰は不要になります。それが焼き物屋の手に渡れば良質な釉薬の原料になります。
昔はこのように染物屋さんからもらった灰で焼き物屋さんが釉薬を作っていました。染物屋さんは灰を扱う灰屋さんや料理屋などから灰を供給していたようです。なんかいい感じで循環してましたよね。
益子もえぎ城内坂店MoegiBase( @moegi_base )で展示販売中です。2月24日まで。
「個展・イベント」カテゴリーアーカイブ
ギャラリーシエール 新春企画工芸品展 2025
Moegi BASE 展示販売中
Moegi BASE 展示販売
2024 益子秋の陶器市に出店します
気づいたら10月も中旬に差し掛かる時期になってしまいました。つい最近までの蒸し暑さが一変して、ようやくというか急に秋の気候になってきました。
今年は元日からの自然災害や3年目に突入した東欧の戦火や中東での戦火、夏のオリンピックや台風の災害など立て続けに色々な出来事があり、例年以上に時の経過が早く感じられたように思います。
前置きが長くなりましたが、今年も秋の益子陶器市に出店します。場所はいつもと同じ「見目陶苑KENMOKU土空間」です。
新作をはじめお買い得品など多数ご用意する予定です。爽やかな秋の益子にぜひお越しください!
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益子秋の陶器市
開催期間:2024.11.2(土)〜11.5(火)
出店場所:見目陶苑KENMOKU土空間
時間:だいたいam9:00〜pm5:00くらい
益子陶器市特設サイト
↓
https://toukiichi.mashiko-db.net
展示会のお知らせ 『-磁器-3人展』
例年より遅い梅雨入りとなりましたが、雨はあまり降らずに蒸し暑くて鬱陶しい天候が続いてます。この原稿を書いている今日も35度にも迫る気温になってます。気候変動厳しきおり、みなさまにおかれましてはいかがお過ごしでしょうか。
さて、ここ数年の恒例の企画展になりましたが、宇都宮の「ギャラリーシエール」で企画展『-磁器-3人展』が開催されます。出展作家は小貫善二さん、ヘスアルド・ブラボさん、私の3人です。
私は、昨年末にとある公募展で入賞した大つぼの組み作品を展示する予定です。それ以外に竹工芸とコラボした花器やランプシェードの新作などを出品する予定です。青白磁の作品も出品いたしますので、暑い時期の展示会となりますが少しでも涼をお感じいただけたら幸いです。
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-磁器-3人展
(小貫善二、ヘスアルド・F・ブラボ、我妻淳)
7/13(土)〜7/21(月) ※7/17(水)休廊
10:30〜17:30
ギャラリーシエール
〒329-1105
宇都宮市中岡本町4065
Tel 028-671-8210
ありがとうございました 〜2024益子春の陶器市〜
益子春の陶器市2024
今年も益子陶器市に出店します。期間は4/27-5/6の10日間。場所はいつもと同じ「見目陶苑KENMOKUテント土空間」。
新作やお買い得品などたくさん取り揃える予定です。きっと新緑のさわやかな季節になることでしょう。みなさまのお越しをお待ちしております!
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益子春の陶器市
4/27(土)-5/6(月・祝)
我妻淳・出店場所
見目陶苑KENMOKUテント土空間
Googleマップ
益子観光協会陶器市特設サイト
https://toukiichi.mashiko-db.net
49th ima展ありがとうございました
上野の東京都美術館で開催された国際現代美術家協会「49th ima展」にお越しいただいた皆さま、どうもありがとうございました。
11月26日〜12月2日の会期中、上野公園の紅葉も徐々に変化して色づく素敵なシーズンと重なる幸運にも恵まれました。
期間中、友人と美術館お隣の芸大の学食に食事に行って、同校の擬似OB気分を味わう愉快なひと時も過ごせました。
最終日には高校の同級生4人が集まってくれて、久々に再開し旧交をあたためることもできました。
初めての公募展での受賞の喜びもさることながら、私を気にかけてくれている友人、知人に恵まれた喜びを噛みしめる貴重なひと時にもなりました。
どうもありがとうございました!
国際現代美術家協会ima展
先日、上野の東京都美術館に搬入した作品が、国際現代美術家協会ima展で優秀賞いただきました。初めての公募展応募での受賞、感慨無量です。
作品は大鉢の3点組みで出品しました。
縄文時代の火焔土器にインスパイアを受け、伝統的な装飾技法である輪花をデフォルメして口辺に配しました。側面には、以前から食器などの作品にも使っている一定パターンのしのぎ紋様を施してます。
磁器土本来の美しさも併せて表現できればと思い、無施釉で焼き上げました。究極の艶消しのテクスチャーが広い展示会場の照明で、どのように見えるのか今から楽しみです。
作品のタイトルは、祭祀に使用するうつわの“祭器”と、コロナ禍からの“再起”のふたつの意味をかけて『SAIKI2023』としました。
国立西洋美術館や国立科学博物館、東京国立博物館などでは魅力的な企画展が開催され、上野恩賜公園の紅葉も始まった頃でしょう。お散歩がてらお出かけください。
下の画像のモバイルチケットをスマホにダウンロードしてima展の入り口で提示すれば無料で入場できます。
国際現代美術家協会
49th ima展
11月26日(日)〜12月2日(土)
東京都美術館 2階・第3、4展示室(上野公園内)
午前9時30分〜午後5時30分(入場は午後5時まで)
最終日は午後2時終了(入場は午後1時まで)