毎年益子陶器市が終了した頃から季節の移り変わりが加速する。周辺の田んぼは4月中にほぼ田植えが終わり、いまは苗がグングン成長している最中だ。
近くの田んぼに近づいてみたらゲンゴロウが泳いでいた。子供の頃はゲンゴロウやタガメなど宇都宮の郊外でよく見た記憶があるが、今では環境省のレッドデータブックに載るくらい希少な水生昆虫になってしまったらしい。もっともゲンゴロウに関しては、日本に生息する37属130種のうちの一部がレッドリストに載っているということなので、私の見たものが希少種かどうかはわからない。いづれにしてもきれいな水質を好むことはたしかだ。このあたりでは夏の夜に蛍も乱舞する。見えない“汚れ”が心配事として常に頭の片隅にあるようになってしまったが、ここらへんの田んぼの水はきれいだということを信じたい。