マグポップ原宿店

マグポップ原宿店
『マグポップ原宿店』。竹下通りから一歩路地裏に入った場所にある。お店のお隣は有名なクレープ屋さん。ボンビー陶芸家が竹下通りを歩いたのは30年以上(!?)ぶり。通りを歩く半数くらいが外国人観光客で驚いた。写真左下が塚松社長。今後の同社の事業展開が楽しみだ。
 先日、心房細動の定期診察で上京したおりに原宿のマグカップ専門店『マグポップ原宿店』にご挨拶をかねて行ってきた。同店は「世界中の人々が、日本各地の美しい器に出会う場を創る」ことをコンセプトに今年7月下旬にオープンしたお店。マグカップの専門店は今までありそうでなかった業態で、顧客の約半数が海外からの観光客が占めているそうだ。私の青白磁のマグカップとフリーカップをお取り扱いいただいており、多数の器たちがこのお店から海外に旅立っている。

 お店を経営する株式会社マグポップの塚松圭社長は、いくつもの企業でECビジネスによる新規事業を立ち上げられてきたいわばネットビジネスのプロ。しかし、あえて実店舗の運営に取り組んだのは、画像や映像では伝わりきれない日本の工芸品を実際に手に取ってほしいという思いからだ。既存のブランドの機械で大量生産された陶磁器製品ならいざ知らず、たとえば私の器にしても画像では伝えきれない手に取ってみなければ分からない実物の質感などが当然ある。このお店では日本全国の窯元や作家から直接仕入れた400種以上ものマグカップやフリーカップを実際に手に取って選ぶことが可能だ。
 
 塚松社長は益子陶器市で私を発掘してくださったとのこと。その後、ご連絡をいただき経歴を拝見したところ、キャリアのスタートでプレジデント社で雑誌プレジデントの編集に携わられたことを知った。以前お世話になった那珂川町に在住されて5年前に亡くなられた元プレジデント誌編集長の樺島弘文氏は直属の上司だったとのお話しを聞いて、故人を介したご縁に深く感じ入ってしまった。

 お店の名前は『マグポップ原宿店』。“原宿店”ということは、今後、原宿以外の場所でさらなる店舗展開もあるかもしれない。また、既にネットでの販売も開始されているが、物販以外の事業展開の可能性もあるかもしれない。いずれにせよご縁を感じつつ、今後もお付き合いいただいて私の器がこのお店からたくさん海外に旅立てれば幸いだ。原宿においでの際はぜひ同店にお立ち寄りを!