先日、心房細動の定期診察で上京したおりに原宿のマグカップ専門店『マグポップ原宿店』にご挨拶をかねて行ってきた。同店は「世界中の人々が、日本各地の美しい器に出会う場を創る」ことをコンセプトに今年7月下旬にオープンしたお店。マグカップの専門店は今までありそうでなかった業態で、顧客の約半数が海外からの観光客が占めているそうだ。私の青白磁のマグカップとフリーカップをお取り扱いいただいており、多数の器たちがこのお店から海外に旅立っている。
お店を経営する株式会社マグポップの塚松圭社長は、いくつもの企業でECビジネスによる新規事業を立ち上げられてきたいわばネットビジネスのプロ。しかし、あえて実店舗の運営に取り組んだのは、画像や映像では伝わりきれない日本の工芸品を実際に手に取ってほしいという思いからだ。既存のブランドの機械で大量生産された陶磁器製品ならいざ知らず、たとえば私の器にしても画像では伝えきれない手に取ってみなければ分からない実物の質感などが当然ある。このお店では日本全国の窯元や作家から直接仕入れた400種以上ものマグカップやフリーカップを実際に手に取って選ぶことが可能だ。
塚松社長は益子陶器市で私を発掘してくださったとのこと。その後、ご連絡をいただき経歴を拝見したところ、キャリアのスタートでプレジデント社で雑誌プレジデントの編集に携わられたことを知った。以前お世話になった那珂川町に在住されて5年前に亡くなられた元プレジデント誌編集長の樺島弘文氏は直属の上司だったとのお話しを聞いて、故人を介したご縁に深く感じ入ってしまった。
お店の名前は『マグポップ原宿店』。“原宿店”ということは、今後、原宿以外の場所でさらなる店舗展開もあるかもしれない。また、既にネットでの販売も開始されているが、物販以外の事業展開の可能性もあるかもしれない。いずれにせよご縁を感じつつ、今後もお付き合いいただいて私の器がこのお店からたくさん海外に旅立てれば幸いだ。原宿においでの際はぜひ同店にお立ち寄りを!
「心房細動」カテゴリーアーカイブ
カレーと心房細動と
泊まりがけでカテーテルアブレーション術後3ヶ月検診に行ってまいりました。今回は24時間、機器を装着して心電図を記録する「ホルター心電図検査」と心臓エコー検査。結果はともに問題なし。先生から慢性心房細動の術後としてはかなり良好とのお言葉ももらえました。服用している薬も抗不整脈薬のペプリコール錠が終了となり、抗血液凝固剤のリクシアナ錠のみとなりました。
術後3ヶ月が経過した今後、心房細動が発生した場合は“再発”となります。術後から意識して改善してきた食生活を中心とした生活習慣をこれからも続けて行こうと思ってます。同じ病気で私よりひと月前に手術を受けた元バレーボール選手の益子直美さんも経過が良好のようです。たまにブログを拝読させていただき、年齢も同じなので自分のことのようにうれしく思ってしまいます。同じ境遇のみなさま、お互いに頑張りましょう!
さてさて、毎月東京へ行く機会を得て都会の人ごみの中での歩き方のカンもよーやく戻って来たボンビー陶芸家です。乗り継ぎで利用する新宿駅構内などでも対向してくる人々の群れに臆することなく、会社員時代に戻ったごとく軽いステップで(あくまでも自己イメージです)右に左に歩行者をかわし、目的のホームまで一度も立ち止まることなく涼しい顔をして移動、気付けば長い田舎暮らしの影響で人の群れを見ると感じてた頭痛もここ数ヶ月の鍛錬で感じなくなってきました。
ところでタイトルを「カレーと心房細動と」としましたが、心房細動とカレーには因果関係はございません(たぶん)。念のため…。
カテーテルアブレーションその後
術後2ヶ月の検診に都内の病院まで行ってきました。おかげさまで経過は良好です。次回はひと月後にホルター心電図検査(24時間心電計検査)。順調にいけば現在服用している薬も停止できる予定です。
さてさて、心房細動はカテーテルアブレーションを受けても再発することもある病気で、約4割くらいの方が3年以内に再発しているのが現状のようです。個人差はあると思いますが、再発の可能性を減らすには高血圧の予防や節酒、適度な運動など生活習慣を常に意識する必要があるようです。
飲酒に関しては、お盆の時期に実家で少しだけビールを飲んだくらいでほぼ飲まずに過ごせています。適量であれば飲んでも問題ないのですが、元来飲んべえの私は適量だけで済ます自信がないので飲まないようにしています。ひと月前の1ヶ月検診の後には、友人たちに快気祝いをしてもらい居酒屋でひとりだけノンアルコールビールで数時間過ごすという奇跡的(笑)な出来事もありました。カテーテルアブレーション手術の前後にネットで心房細動を調べた際、体験談を書かれている方の多くがお酒好きのようでした。心房細動と飲酒の因果関係は確実にあるのでしょう。
日々の食事は野菜を多く摂ることを心がけています。結果、5キロ以上も体重が減りました。さらに10キロくらい減量して20代の頃の体型への復帰を目指そうかなぁ、とも考えましたが絶対無理なので一瞬の思いつきだけにしておきました。術後3ヶ月以降に再度心房細動が発生した場合“再発”と定義されているそうです。無理のない範囲で、コツコツと小さな成功体験を積み重ねて再発の可能性を少しでも減らす健康的な生活を長続きさせようと思ってます。今後も折にふれ、心房細動のその後についてご報告できればと思ってます。
追記
記事をお読みいただきましてありがとうございます。
心房細動に関しては、ブログのカテゴリー「心房細動」で術後から時系列で複数の記事を掲載しております。どうぞご覧になってください。
みな様の不安が少しでも解消されたら幸いです。
(2020.2)
カアテーテルアブレーション手術を受けました
先日、“心房細動”を根治させる手術“カテーテルアブレーション”を受けに東京の病院に4泊5日で入院してきました。手術も無事に終わり退院して経過も体調も良好で、いま心から“カテーテルアブレーション”を受けて本当に良かった、そして信頼できる医師に出会えて本当に良かった、と思ってます。
“心房細動”は、心拍が正常なリズムを失って脈もめちゃくちゃになり、時おり起こる動悸などの発作や疲労・倦怠感、さらに一番危険なのが心臓内に発生した血栓がとぶことにより脳梗塞など深刻な病状を引き起こすという病です。詳しくは“心房細動”で検索してみてください。有名人でもこの病気をご経験されている方が何人もいらして、最近では元バレーボール選手の益子直美さんの心房細動の手術の模様がテレビで放送されたようです。
私の場合、昨年の春頃くらいから時おり心臓が締め付けられるような発作がたびたび起こり、『大丈夫なの?オレの心臓』と思いつつ、自分の体力を過信し知識もなかったこともあって病院に行かずじまいで日々を過ごしていました。そして昨年11月に毎年受けている自治体の健康診断の心電図に異常が認められ、宇都宮の総合病院で各種検査を受け慢性心房細動と診断され、年が明けてから投薬療法を始めました。
しかし心房細動の諸症状以上に薬の副作用がつらく、特に手先足先の冷えは直接私の仕事に影響したので悩ましい日々が続きました。投薬療法はいわば温存療法で、心房細動と折り合いをつけて一生薬を飲み続けることになります。それに対して、心房内の異常な電気信号を発する心筋の部位を焼灼し根治を目指す手術が“カテーテルアブレーション”です。
カテーテルによる手術とはいっても心臓内に細い管を入れさらにその先端から何本ものケーブルが心臓内を這うという術式、そんな様子を想像してはビビリな私はいい歳をしてかなり尻込みをしてました。それでも根治させたい!と決意して、ネットや様々な本を取り寄せて“カテーテルアブレーション”について調べました。そして信頼できる医師と病院にたどりつき、一切すべてをその先生に委ねてこのたび手術入院をしてきました。
自分がこの病気になってから、ネット上の様々な方のブログなどの情報に接して非常に参考にさせていただきました。中にはメールのやりとりまでさせていただいた方もいらして手術に向かって背中を押してもらいもしました。このとりとめもない記事も、今後“心房細動”や“カテーテルアブレーション”といったキーワードで検索するとヒットすることもあるかと思います。そんな時に少しでもご参考になれば幸いです。アブレーションをしても心房細動は再発することもある病気です。今後は今までの生活習慣を見直し、少しでも再発の可能性を減らしていきたいと思ってます。