先日、心房細動カテーテルアブレーション術後の年1回の定期検診に都内のクリニックに行ってきました。結果、予後良好とのことで、定期検診はこれをもって最後との診断を主治医の先生からいただきました。術後まる7年が経過しましたが、あらためて洞調律を保った心臓の鼓動のありがたみを実感した次第です。
8年前に心房細動と診断されてから病気について調べ、根治を目指しアブレーション手術を受ける決心をしてから受け入れてもらう病院を探したことが昨日のことのように思い出されます。ネットでアブレーション手術で著名な医師を調べ、同じ病気で手術を受けた人にメールを送りアドバイスを受け、背中を押してもらったことも相談相手がいなかった自分には非常に助かりました。
術後の3年間には、3回くらい発作性の再発があり、オムロンの携帯型心電計が役に立ちました。異常を感じて心電計でデータをとり、都内のクリニックにネットでそのデータを送って診断してもらうことも数回ありました。そのいづれも、電車を乗り継いでバスで粕谷のクリニックが近づくにつれ治ってしまうという不思議な体験もしました。当時はアップルウォッチがまだ一般的ではなかったけど、今は四六時中身につけて正確なデータがとれるのでしょうね。神経質なヒトは、四六時中データが気になってしかたがないでしょうが…。ちなみに私はアップルウォッチ持ってません。
以前のブログでも書きましたが、心房細動は“ノミ”と“呑み”との因果関係がかなりあると思います。“ノミ”はノミの心臓で、神経質で気にしすぎる性格のヒト。“呑み”はその通りの意味で酒を好んで飲むヒト。私はこのふたつが見事に当てはまります。発作性で心房細動が再発した頃は、再発を恐れるあまりかなり神経質になっていたように記憶してます。そして前述したように、バスでクリニックが近づくにつれ治ってしまうなど精神的な部分がかなり作用したように感じます。過度な酒が心臓に良くないことは周知の事実です。しかし、酒呑みにとってはこれを改善するのが難しい。正直、術後半年が経ってからはまた元のように呑んでしまってました。ようやく最近になって加齢のせいもあるかもしれませんが、飲酒量をコントロールできるようになってきました。
ともあれ、ひとまず完治ということはうれしいことです。ただ、定期的に上京する機会が失われたことは若干の寂しさも感じます。術後5年間は半年に1回の割合の定期検診で上京して、展覧会に行ったり友人知人に会ったりする良い機会となってました。ただ、ホルター心電計と電極を体に装着した状態なので暑い時期は大変でしたが…。
今後心房細動を発症したら再発ではなくなります。あらたに心房細動を発症しないように、生活習慣などをこれからも気をつけていこうと思ってます。画像は私の主治医の著書です。全てがここから始まりました。今ではお忙しい身になられて、先生以外に数名の専門医がいるクリニックになりましたが、最後まで先生に診ていただくことができました。感謝です。
心房細動に関する記事はこれが最後になるかと思いますが、この記事が心房細動で検索されここに辿り着いた方のお役立てに少しでもなったら幸いです。